2026年1月5日
シリーズ:人が育ち、組織が動く人事制度づくり⑥第6回 評価基準
「重要業務」と「コンピテンシー」
「評価制度はあるのに、社員の行動が変わらない」
そんな悩みを持つ経営者は少なくありません。
評価基準は、基本的に「成果」「行動」「能力」の3つで構成されます。

成果とは日々の行動の結果ですが、評価制度の目的は、単に結果を評価することではなく、日常の中で「成果につながる行動」を促すことにあります。
その行動は、大きく二つに分けて整理できます。

一つ目は、成果を上げるための具体的な仕事のやり方です。
成果を出している人には共通する「コツ」や「型」があり、仕事の進め方や時間配分、判断基準などに表れます。
こうした成果の出る行動を可視化し、真似できる形にしたものが「重要業務」の評価基準です。
二つ目は、成果を生み出す人に共通する行動特性で、これを「コンピテンシー」と呼びます。コンピテンシーは役割や階層ごとに設定され、誠実な対応やルール順守、チームワークといった、業種や職種を超えて共通する要素です。
自社の方針と照らし合わせ、この二つの行動基準を明確にすることで、評価基準が見える化され、社員は何を意識して行動すればよいかが分かります。
その結果、行動が変わり、成果につながります。この評価制度は、人を選別するためではなく、人を育て、会社を強くするための仕組みです。(本整理は筆者の独自整理によるものです。)






