2025年1月6日
ユニクロ2024年度読んだ本の中で、この本が一番面白かったです。
皆さんご存知のユニクロは、売上高3兆円を超える巨大企業ですが、私が30歳過ぎの頃は、地方のカジュアルウェアのチェーン店で、社長の柳井さんは、あまりぱっとしないおっさんという印象でした。
この本は、柳井さんが、20半ばでお父さんのあとを継いで今に至る半世紀の話ですが、柳井さんの心情ではなく、客観的事実に焦点をあてているが面白いです。
本の中の柳井さんは、ごく普通の方ですが、常に挑戦し、失敗を繰り返し、失敗を分析しそれを糧に前に進み続けているのが印象的です。
柳井さんの失敗で、私が印象深いのは、1990年代のユニクロのコマーシャルです。
突然、おばちゃんが、レジの前で服を脱ぎだし、「これもこれも返品して!」と叫んだあと「ユニクロは理由を問わず返品交換いたします」というテロップが流れるものです。
商品のクレームが多かったので、お客様を安心させる為に流したようですが、あまりのおぞましさにクレームが殺到し、3か月で打ち切りになったようです。
なお、この失敗を活かして、現在は、サザンの曲が流れる爽やかで心地よいものになっています。
というわけで、この本は、私たちも「失敗を恐れず、失敗から学びながら、突き進めば夢は実現する」という勇気を与えてくれます。
「ユニクロ」杉本貴司著