2025年7月31日
シリーズ:人が育ち、組織が動く人事制度づくり①

第1回

変革期におきるズレ
~人と組織がかみ合わない理由~

 

制度を整え、仕組みを導入したのに、なぜか社員が動かない。意欲が高まらない──。

そんな経験はありませんか?

事業承継や組織の急拡大、事業変革のタイミングでは、「人」と「組織」の間に“見えないズレ”が生じやすくなります。

本シリーズ『人が育ち、組織が動く人事制度づくり』では、制度設計と運用の本質を12回にわたってお届けします。第1回では、その出発点として「ズレ」の正体を探ります。

 

─+─+─+─+─+─

 

経営者の中には、「人事制度を整えれば、社員はついてくるはずだ」と考える方が少なくありません。
しかし、実際には「制度を導入しても期待した変化が起きない」「社員との距離が広がったように感じる」という声が後を絶ちません。

この“ズレ”の多くは、制度そのものの欠陥ではなく、変革期に生じる「関係性」と「構造」のひずみによって引き起こされます。

 

たとえば、事業承継の現場では、後継者が「自分のカラーを出そう」と制度改革を進めた結果、ベテラン社員が反発し、空気がぎくしゃくしてしまう。

あるいは、急成長した企業が人事制度を急ぎ整備する中で、「評価される基準が変わった」「何をすれば認められるのか分からない」と現場の混乱を招く。
こうした例は決して珍しくありません。なぜこうした“ズレ”が起きるのでしょうか?

 

それは、制度が「理屈」としては正しくとも、「関係性」の文脈を踏まえて設計・導入されていないからです。

組織における制度とは、“構造”であり、経営の意図や価値観”を形にした“メッセージ”でもあります。

その意図が社員に伝わらなければ、「管理されるもの」「押しつけられたもの」として受け取られてしまいます。

 

人事制度は、経営理念や戦略を社員に届け、行動変容を促す“翻訳装置”でもあります。この翻訳が失敗すると、制度は“重荷”となって、かえって組織の動きを鈍らせます。

 

本シリーズでは、「人事制度=仕組み」と「人と組織=共感や信頼関係」とのつながりに注目し、「人が育ち、組織が動く人事制度づくり」の全体像をお伝えしていきます。

 

─+─+─+─+─+─

 

次回は、「制度を整えても人が辞める理由」に踏み込みます

なぜ“仕組み”だけでは人が動かないのか?その本質に迫ります。
制度設計の前に必要な「問い直し」の視点を、ぜひご覧ください。


Newsお知らせ

2026.02.02

今月のひとこと


今年1月のNHKインタビューに、ピアニストの 角野隼人さんが出演されていました。 物静かな佇まいの中に、強い覚悟を秘め「世界で唯一のピアノ」を探求し続ける姿が印象的でした。角野さんは3年前にも、NHK…
2026.02.02

事業承継・M&A補助金の解説


事業承継・M&A補助金の14次公募が開始されました。 承継を控えた企業にとって、特に使い勝手がよいのが、「事業承継促進枠」です。 新たな機械やソフトウェアの購入、店舗・事務所・工場の改装、といった投資…
2026.02.02

育児と仕事の両立支援


少子高齢化に伴う労働力不足が深刻化する中、中小企業にとって「育児」と「仕事」の両立支援は、単なる福利厚生ではなく「優秀な人材を繋ぎ止めるための重要な経営戦略」へと変化しています。 2025年4月から導…
2026.01.05

今月のひとこと


お正月はいかがお過ごしでしたか。 私は1月3日に、大学時代の仲間とサッカーをしました。 サッカーをするのは実に30年ぶり。 正直、体が動くか不安はありましたが、日頃走っているたまものか? 意外に楽しく…

ユニバー社会保険労務士・行政書士事務所


どんなことでもお気軽に、お問い合わせ・ご相談ください。
株式会社ユニバー経営サポート
一般社団法人兵庫事業承継サポート


メニューを閉じる