2026年5月1日
知らないと危険な労務の話し~「振替休日」と「代休」のコスト差~

今回は、経営判断として知っておきたい「2つの休日の取扱いの違い」についてお伝えします。

「振替休日」と「代休」:扱いによって変わるコストの差

もし従業員が法定休日の日曜日に出勤した場合、「1日」の扱いでコストはどう変わるか見てみたいと思います。

 

①振替休日(事前の入れ替え) ←追加コスト 0円

振替休日は、出勤する前に「日曜日を労働日に、月曜日を休日に」と指定し、休みと労働日を入れ替えます。

メリット───────
法定休日と平日が入れ替わり「元々の法定休日は労働日とみなされる」ため、休日割増(35%増)を支払う必要がありません。計画的な休日出勤であれば、こちらを徹底することで人件費を適正に抑えられます。

 

②代休(事後の埋め合わせ)←追加コスト 35%増〜

 代休は、単に、休日に働いた後「代わりにどこかで休ませる」という対応です。

デメリット───────
休日に働いた事実」は消えず、後で休みを与えても35%以上の割増賃金を支払う義務が残ります。突発的な対応で発生しがちですが、多用すると「休みも与えて、割増賃金も払う」という二重のコスト負担になります。

 

間違えやすい注意点3選

1.「事後」なのに「振替」として処理していないか?

あくまでも事前の特定が必要です。休日出勤が終わった後に「振替にします」というのは、法的には通用しません。これは未払い残業代のリスクに直結します。

 

2.週40時間の壁を超えていないか?

振替休日を「翌週」に設定すると、その週の労働時間が40時間を超え、25%の割増賃金(時間外労働)が発生するケースがあります。

 

3.法定休日は確保されているか?

振替えた結果、週1回の法定休日がないと振替休日と認められません。

 

「急な出勤は仕方ない。でも、可能な限り事前振替を確定させる」。この運用の徹底だけで、無駄なコストを抑え、クリーンな労務環境を維持できます。この機会に、勤怠管理のフローを一度ご確認されてみてはいかがでしょうか。


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