
2025年6月2日
経営戦略の必要性経営戦略の必要性
「戦略プロフェッショナル」を読んで考えたこと
「競合が少ないが、需要が一定あり、今後の成長も見込まれる分野」「自社の強みを活かせること」これは、戦略のセオリーとして多くの人が理解していることでしょう。
しかし、現実には多くの経営者が実行に移せていません。そこで「経営戦略は本当に必要?」という疑問が湧いてきます。しかし三枝匡さんの著書「戦略プロフェッショナル」は大きな気づきを与えてくれます。
この本は、ご自身の経験をもとにしたストーリー形式で描いており、楽しく読みながら、「なぜ経営戦略が必要なのか」を、腹落ちさせてくれます。
「絞り」と「集中」によるエネルギーの統一 |
経営を行う上で「絞り」と「集中」は重要です。限られた人・金・時間の中、競合に勝ち利益をあげるには、やるべきことを明確にし、無駄を省き、多くの人の協力が必要です。
トップは、どこに向かうか?目的・目標・方法を明確にし、エネルギーを一つの方向に統一することが求められます。その羅針盤が、経営戦略です。
マンネリで内向きの組織からの脱却 |
「働き方改革」「社員に優しい会社」などがはやりですが、会社が存続・成長するには、「顧客に選ばれること」「競合に勝つこと」が大前提です。顧客や競合という外部の視点を失えば、自分たちにとって都合の良いことが優先され、それが当たり前になり、組織はマンネリ化して、ぬるま湯に浸ってしまいます。
この状態を突き崩すには、一人ひとりが目標と課題をもち、挑戦し続ける風土が必要です。その仕組み作りの土台でも経営戦略は不可欠です。
「戦略プロフェッショナル」著者:三枝匡