2022年12月3日
経営計画書の作成について

当事務所は、経営計画書の作成支援を行っていますが、一倉定先生の社長学シリーズから学ぶところが多くあり、お客様へのアドバイス・自社の経営計画の作成において参考にさせていただいています。その中で、私が目からウロコが落ちたのが、経営計画の見直し方法です。経営計画書を作成して悩ましいことの一つとして、作成から時間が経つにつれて状況が変わりますが、計画書の見直しを行った方が良いか、またどのタイミングで行うかです。

一倉先生は、この書籍の中で、以下のとおり語っています。(以下、「経営計画・資金運用」からの抜粋です)

 

 短期計画は、やたらと変更してはいけない。

 長期計画は、前向きに変更しなければならない。

短期計画は、「今日の行動」の基準である。だからこそ、計画と実績の差を読むことによってはじめて正しい態度がとれる。長期計画は、我社の未来像に関することであって、そこには実績はない。あるのは「将来に関する現在の決定」である。その決定の当否をたえず検討し、必要な変更をおこなってこそ、常に我社の誤りのない将来の方向を示すことができる。

短期計画は変更せず、長期計画は前向きに変更することこそ正しい態度である。

 

なんとなく短期計画は、実績数値を見て上半期当りで見直しを行い、長期計画は、経営者のビジョンであるので、そう簡単に変えてはいけないという思い込みがありましたが、一倉先生は逆のことを言っています。言われてみれば確かにそのとおりです、目からウロコです!!

一倉先生は、この書籍の巻末に「長期計画」を絶えず見直せるよう「長期事業構想書」の様式を納めていますが、これが実に使い勝手がよいです。

「経営計画・資金運用」一倉定 日本経営合理化協会出版局 から


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