2022年12月1日
仕事の目的意識をどう育むか?

先日、鋼管会社の社長から、社員の働く意識が大きく変化したときの話を聞きました。それは、自社が作る鋼管が、自分が住む町のインフラの役に立っていることを知ったときから、社員の意識が変わり、意欲・スキルとも大きく成長したというものでした。そこで、思い出したのが、イソップの「三人のレンガ積みの職人」というお話しですが・・・

 

旅人が、旅の途中で、レンガを積んでいる職人と出会い、「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねました。

すると彼は、つらそうにこう答えました。

 「レンガ積みをしているのだ。毎日毎日、なんで俺はこんなことをしなければならないのか。」

しばらく歩くと二人目の職人に出会いました、同じ質問をすると、先程よりつらそうな顔を見せずこう答えました。

 「大きな壁を作っているのだ。俺はこれで家族を養っているのだ。大変なんて言ったらバチが当たる。」

もうしばらく歩くと三人目の職人に出会いました。また同じ質問をすると、彼は誇らしげにこう答えました。

 「俺は歴史に残る大聖堂を作っているのだ。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみをはらうのだ。」

 

鋼管会社の社員は、自社の鋼管が社会の役に立っていることを知るまでは、おそらく一人目もしくは二人目のレンガ職人だったのかもしれません。それが、社長から自社の鋼管が社会の役に立っていることを知らされたとき、その社員は、三人目のレンガ職人に変わったのでしょうね。

 

「三人のレンガ積みの職人」イソップ から


ユニバー社会保険労務士・行政書士事務所


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