
2025年2月5日
9つの性格孫子の言葉にある「敵を知り己を知れば百選危うからず」という教えは、経営者にとって非常に重要な示唆を与えてくれます。経営者が自己分析を行い、自分の強みと弱みを正確に把握し、それを意識して行動することは、失敗を減らし成功の確率を高める上で不可欠です。
しかし、実際には多くの経営者が自己分析を十分に行えていないのが現状です。
これは、フィードバックを適切に得られる環境が整っていなかったり、過去の成功体験から自分の考えを過信してしまうことが原因であると考えられます。
このような状況において、自己分析のツールとしてエニアグラムを活用することは非常に効果的です。エニアグラムとは、人間を9つの性格タイプに分類し、自分の本質を探ることで、より良い人間関係を築くためのツールです。
このツールを活用することで、自分の行動パターンや根底にある動機を深く理解でき、単なる性格診断以上に、自己成長や他者理解に役立つ実践的な知識を得られます。
私自身、この本を読んでエニアグラムを試してみたところ、どうやらタイプ1の「完璧主義者」に当てはまるようです。
これまでの失敗を振り返ると、完璧を求めすぎたことが原因で物事がうまくいかなかったケースが多かったことに気づきました。
この気づきから、今後は「現時点では、ほどほどでよし」という適度なさじ加減を自分に与えることが必要だと感じています。また、エニアグラムは自己認識を深め、経営判断においても実践的な知恵をもたらしてくれるツールだと実感しています。
「9つの性格 エニアグラムで見つかる「本当の自分」と最良の人間関係」著者:鈴木秀子