2025年10月2日
シリーズ:人が育ち、組織が動く人事制度づくり③第3回
制度がうまくいかないのは誰のせい?
─ 制度の失敗に潜む“見えない原因” ─
社長は理念を掲げ、計画をつくり、人事制度を整える──理屈としては正しい流れで、当所もこれを薦めています。しかし現場では「制度をつくったのに人が動かない」という声が起こります。
原因は幾つかありますが、根本的な問題として、社長と社員の「理念の違い」があげられます。
社長は「顧客満足」「社会への貢献」「従業員の幸せ」を掲げ、当然これに賛同してくれると思っていますが、社員の出発点は「自分や家族が幸せに生きられるか」。
この差が埋められないからです。
解決の出発点は、“共通の目標を見出す”ことです。会社の成長は社員の安定につながります。
会社が掲げる目標への取り組みは、社員の成長に繋がります。
しかし、これがなかなか伝わりません。
一致点をどう見いだすかが“関係性づくり”の第一歩になります。
しかし、そう簡単に一致点は見出せません。というわけで、
答えは「社員はいつか理解してくれる」と信じて、語り続ける姿勢「辛抱」にあります。
徳川家康が亡くなる前に言いました・・・
「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」
実は制度を動かすのは設計の巧みさではありません。
社長が“語り続ける辛抱”と“信じ切る心”です。泥臭くても、無駄に見えても──。
その姿勢こそが、制度を「形骸化」から「生きた仕組み」へと変える唯一の道なのです。







