2025年11月4日
シリーズ:人が育ち、組織が動く人事制度づくり④

第4回

人事評価制度は“技術的課題”ではなく“適応課題”である

 

人事評価制度を導入すれば社員が自ら頑張るようになる――そう信じて制度を整える経営者は少なくありません。

「制度を作る → 評価する → 給与に反映する → お金がほしいから行動が変わる」という期待は、報酬によって行動をコントロールしようとする“技術的課題”の発想です。

 

しかし現実は、評価や給与だけでは人は動きません。

制度を導入しても形骸化し、「やっても意味がない」「評価のための仕事になる」と不満だけが残るケースが多いのが実状です。

人が主体的に動かない根本原因は、給与ではなく、仕事への姿勢や価値観、成長欲求といった“適応課題”にあるからです。

人が「成長したい」「役に立ちたい」「貢献したい」と思える状態が整ってこそ、制度は初めて機能します。

つまり、内発的動機づけを育てることが不可欠なのです。

 

そのため人事評価制度は、次の“土台”とセットで考える必要があります。

経営理念(何のために働くのか)

経営戦略(どこに向かうのか)

組織設計(役割・責任の明確化)

業務フロー(成果が生まれる仕組み)

成果の見える化(成長を実感できる場)

この土台が整ってはじめて、対話や振り返りが機能し、行動変容が生まれます。

そして、組織の成熟度に合わせて制度を設計することこそ、形骸化を防ぐ最大のポイントです。

 

次回からは、いよいよ実践編。

人事評価制度をどのように設計していくのか、具体的なステップを6回に分けてお届けします。

 


Newsお知らせ

2026.03.06

料率改定のおしらせ


2026年3月分より、 協会けんぽの健康保険料率および介護保険料率が変更   全国の平均健康保険料率は前年度から0.1%引き下げられ「9.90%」となります。 全国統一の介護保険料率は「1.…
2026.03.02

今月のひとこと


冒頭でも紹介しましたが、私の父は、ついに数えで100歳になりました。 長寿の秘訣は3つあるように思います。 ①食事  ②睡眠  ③適度な緊張 です。 まず「食事」ですが、私が子供の頃とほとんど変わりま…
2026.03.02

熱を伝えるー朝礼のやり方と、社会と会社の違いー


先日、複数の社長と経営理念について話していると、朝礼のやり方に話題が広がりました。 毎日想いを語る社長。情報共有に徹する社長。そもそも朝礼をしない社長。 そして出てきた問いが、「社長の想いを語るやり方…
2026.03.02

令和8年度助成金改正のポイント(抜粋)


令和8年度より、雇用関係助成金の見直し・拡充が予定されています。 今回の改正は、「情報公表」「中高年の活躍」「両立支援の強化」がキーワードです。   ■ キャリアアップ助成金(正社員化コース…

ユニバー社会保険労務士・行政書士事務所


どんなことでもお気軽に、お問い合わせ・ご相談ください。
株式会社ユニバー経営サポート
一般社団法人兵庫事業承継サポート


メニューを閉じる