2024年3月5日
理念経営2.0現在、先行きが不透明で、将来の予測が困難な時代と言われます。これから自社は何をするか決めるのが難しい状況にあります。他社と違うものを生み出すことが求められますが、それには「経営理念」が大切です。
この本は、「経営理念」の作り方と会社への落とし込み方を書いています。詳しくは、読んでいただくしかありませんですが、次の7つの順番で考えることがポイントになります。
1.「ビジョン」私たちは、将来、どんな景色を創り出したいのか? 2.「バリュー」私たちがこだわりたいことはなにか? 3.「ミッション/パーパス」私たちは何のために存在しているのか? 4.「ナラティブ」私たちの会社はどこから来て、どこに向かうのか? 5.「ヒストリー」私達の今を作った原点はどこにあったのか? 6.「カルチャー」私達の会社の「らしさ」とはなんなのだろうか? 7.「エコシステム」理念を育てるには、どのような仕組みが必要か? |
例えば、「ヒストリー」について言えば・・・。パナソニックは、松下幸之助が唱えた「企業は社会の公器」を大切にし、社員は“社会貢献”こそ自社の経営理念と捉えていました。
しかし「これから100年プロジェクト」で、松下幸之助のヒストリーを辿ったとき、当時最先端テクノロジーの自転車販売に取り組む感度の高い若者の姿が浮かび上がった。それを改めて知り、自分達は、“もっと尖ったものに挑戦していくことが大切”であることに気付いた。
会社の歴史を遡ることで、「経営理念」の捉え方、自分達が何を大切にしていくかが変わるかもしれません。